相続税について

相続税という不安
相続が開始した際、最も気になることの一つに相続税の問題が挙げられると思います。
実際当事務所に寄せられる相談でも「相続税ってどのくらいかかるの?」という内容はかなり多いです。
前提として税理士さんでなければ税額を試算してお答えすることはできませんが、一般論として税法の説明をすることはできます。
その上で「おそらく今回のケースですと相続税はかからないと思います」とお答えすることがほとんどです。
相続税とは?
相続税は相続人が受取る被相続人(亡くなった方)の遺産に対してかかる税金のことです。
遺産といっても、現金や預貯金だけではなく、土地や家、有価証券など被相続人の所有物ほとんどすべてが対象となります。
基本的には遺産が多ければ多いほど、相続税も高くなります。
相続税の基礎控除
相続税は相続が発生したら必ずかかると思っている方も多いと思いますが、相続税には「基礎控除」というものがあります。
基礎控除とは課税対象となる遺産の総額から差し引くことができる一定の金額を意味します。
つまり対象となる遺産から基礎控除額を差し引いた額に税金がかかることとなり、対象となる遺産が基礎控除額以下であれば相続税はかからないということになるのです。
基礎控除額はどのくらい?
では、基礎控除額はどのくらいの額になるのかというと、令和7年9月現在の算出式は『3,000万円+(600万円×法定相続人の数)』となっています。
つまり法定相続人が一人の場合だと遺産が3,600万円、法定相続人が2人なら4,200万円まで、3人なら4,800万円までの遺産には相続税がかからないということになります。
相続税は実際あまりかからない?
どうでしょう?ここまでの話でかなりの遺産がないと相続税はかからないということが分かったと思います。
実際相続税が発生する相続の割合は全国的に見ても約1割と言われ、さらに大都市圏と比べて地価の安い室蘭市近郊ではその割合はもっと低くなるでしょう。
最後に
ここまでの話は、税法の一般論であり相続によってはこの計算だけでは計れない場合もあります。
また、税法は改正されることもあります。当事務所では相続税に強い税理士さんとのお付き合いもありますので、相続税が気になる相続のご相談も安心してお任せ下さい。

